一人暮らしの炊飯器選び

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一人暮らしの炊飯器選び

石川電気通信

2018.03.22

前回の『一人暮らしの電子レンジ選び』に続いて、今回は炊飯器の選び方のご紹介です。

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジと3種類の家電品について書いてきましたが、炊飯器はこの中でも一番必要ありとなしが分かれる様な気がします。

自炊をしなくてもお弁当やお総菜の温めのために電子レンジはあった方がいいと思われる方も多いと思いますが、「ご飯だけは炊くから炊飯器はあった方がいい」という方は少ないのではないでしょうか。

今はご飯を炊くのも便利になってきていて、従来の圧力鍋・土鍋(普通の鍋でも炊けます)以外にも電子レンジで炊ける調理器具も簡単に手に入る様になりました。私は炊飯器以外でご飯を炊いた経験はないのですが、時間や火加減のコツを掴めば圧力鍋・土鍋でも美味しく炊けるのだろうと思います。特にお料理が好きな方でしたら苦にならないでしょう。

そうなると、そもそも炊飯器は必要か?という所からの出発かと思うのですが、手間なくスイッチひとつで炊けた方がいいから買いたいという方に向けて書かせて頂きたいと思います。迷っている方も参考までに読んで頂けたら幸いです。

 

 

炊飯器の種類を知ろう

炊飯器には大きく分けて『IH』『マイコン』『ガス』と3種類あり、それによって炊きあがりや価格などが変わってきます。

その中で家電製品となる『IH』『マイコン』についてご紹介します。

 

~IH~

最近の主流となっているIH炊飯器。ちなみに『IH』とは電磁誘導加熱(Induction Heating)の事ですが、IH炊飯器は、電磁の働きで内釜自体が直接発熱するため、全体にむらなく熱を伝えることができ、さらに高火力で一気に加熱してふっくらとしたご飯が炊きあがります。

IH炊飯器の中でも、炊飯時に圧力をかける圧力IHが主流となっています。価格は5.5合炊きで、1万円台~12万円台と幅広くあり、マイコン炊飯器よりは価格が高めです。

その他、炊飯時間を短縮した『圧力IH』、吸水時間が要らない『超音波IH』、一粒一粒がしっかりと炊きあがる『スチームIH』など、様々な加熱方式があり、それぞれに特徴があるので、ライフスタイルやご飯の好みで選ぶのがお勧めです。

容量の主流は5合炊き前後ですが、3合炊きで、2万円前後からあります。最近は少量でも美味しく炊ける高機能の機種も増えてきていますが、値段も結構高くなります。一人暮らしは短期間でライフスタイルが変わることが考えられます。「少量炊きがいい」かつ「あまり高いものは買えない」といった場合は選べる機種が少ないかもしれません。

 

~マイコン~

本体の底にあるヒーターが加熱され、内釜に熱を伝えることで、ご飯を炊き上げます。そのため、釜全体が発熱するIH炊飯器に比べると全体的な熱が弱く、またヒーターの当たる部分とそうでない部分で炊きむらが出ることがあります。

IHが主流となっていますが、一人暮らし向けとされる小容量の3合炊きには炊飯器はマイコンもまだ多くあります。比較的値段が手頃で、3合炊きで5千円前後あります。軽量で、デザインや機能もシンプルなものが多いです。

 

 

炊飯器の性能・機能

加熱方式以外にも注目してほしい便利な性能・機能があります。選び方のヒントや便利に使えそうなところをピックアップしてみました。

 

~容量~

容量に対して最低限の少ない量を炊いたとき、味が落ちたり、電気代が無駄にかかる事があります。時間が許す様でしたら、一度に多く炊いて冷凍保存をして日頃の調理の手間を省くという方法も良いと思います。

一般的に一人暮らし向けとされる炊飯器は3合炊きです。最近主流となっているIH炊飯器を選びたい場合、3合前後のものは種類が多くありません。こだわって炊飯器を選ぶなら、あえて機種の多い5合炊きをターゲットにすると幅が広がります。ただし、サイズも少し大きくなるので、置くスペースの確認をしておくと安心です。

 

~メニューボタン~

白米・無洗米・玄米などお米の種類だけではなく、炊き込みご飯やおこわ、おかゆ、すしめしなど食べ方でも炊きわけるメニューボタンがついている機種が増えてきています。中にはカレーやシチュー、煮物、お菓子のための専用メニューがあることも。単にお米を炊くだけに使用するのであれば、メニューを気にする必要はないと思いますが、一人暮らしをきっかけに健康管理がてら玄米を取り入れたりお料理も積極的にやりたいという方は、使いそうなメニューボタンがあるかで選ぶこともできます。

 

~保温~

一人暮らしの場合、少量炊いたとしても一食ではご飯が余ってしまう事がままあります。そんな時、ラップに包んだり容器に入れて冷蔵・冷凍保存という方法もありますが、「面倒」「時間がない」などから炊飯器の中で次の食事まで保温しておく方も多いと思います。保温派と思う方は保温機能にも注目をしてみて下さい。美味しく炊ければ美味しく保温できるはずなのですが、どうしても味が落ちがちですし、電気代も小さくですが掛ります。長時間保温でき、また保温中も美味しさを持続できる機種、また電気代を抑えて長時間保温できる機種なども魅力のある候補になると思います。

 

~炊飯器調理~

最近注目されている炊飯器調理。煮込み料理やパン、ケーキなどが短時間で作れて調理器具の節約もできるため、一人暮らしの方も重宝するのではないでしょうか。ですが、機種によって調理に向かないものもあり、炊飯以外の目的で使用すると危険な場合もあるので注意して下さい。炊飯器調理をしたいと考えているならばカタログ等で可能なのかを確認してから購入するようにして下さい。

 

~内釜~

各メーカーごとに内釜に特長があり、ご飯の炊きあがりも変わると言われています。昔は出来ない事を目指していた『おこげ』が作れるものや、旨みや甘味が引き出されるもの、またふっくらと仕上がるものなど、お米にこだわりがある人は好みに合わせて選んでもいいと思います。ただし、一人暮らし向けの低価格なマイコンジャーでは、内釜の特長などは打ち出されていない場合もあります。

内釜選びのポイントも炊飯方式の選び方と一緒で、一番好みに近い炊き上がりを目指しているメーカーのものを買うと炊く回数も増えると思います。各社がそれぞれの考え方を形にしていますので、構造、素材と難しいことを考えずに炊き上がりの好みで商品を選んでみて下さい。

釜の構造による分類を簡単にご紹介します。

厚釜
釜を厚くすることで、熱を蓄えて包み込むように炊き上げられます。厚釜の厚さの定義は明確にはなく、機種により様々ですが、概ね2.3mm以上の厚みから「厚釜」と呼ばれているようです。

多層釜
7層・8層・9層と、層の数は機種によりいろいろ。多層の効果は、銅・金・ダイヤモンドなど、熱伝導率の高い素材を中や外側に使用できること。これにより強い火力をより伝えやすくしています。

真空釜
真空層を持つタイプ。構造が魔法ビンと同じなので熱を逃しにくく、熱自体を釜に奪われないため熱を早く内部に伝えることができるので、熱効率が高いと言われます。多層・厚釜に比べ軽いので、扱いやすいのも長所のひとつです。

 

炊飯器はどのくらい自炊をするか、どのように自炊をするかで選び方が変わると思います。また、持たなくても暮らせてしまう家電品の一つでもあります。「忙しくても自宅でご飯を食べたい」「食費を節約したい」という方は炊飯器があると便利ですが、新生活のなかで食生活を見極めてから購入してもいいかもしれません。

 

 

ここまで3月は一人暮らしが初まる方に向けて、最初に揃える事の多い家電品選びについて書かせて頂きました。

今回の炊飯器以外の家電品については 『一人暮らしの冷蔵庫選び①』『一人暮らしの洗濯機選び①』『一人暮らしの電子レンジ選び』でご紹介していますので、是非、併せてお読み下さい。

新しい一歩を踏み出す皆様にたくさんの笑顔がほころびます様願っております。