2021.10.24
防災時について前回は『防災の備え:ポータブル電源のお勧め』と題して書かせて頂きました。
今回は同じ停電時に役に立つ防災ライトに関して、選ぶ際のポイントなどご紹介いたします。
一家にひとつは用意しておきたい非常用ライトには、ソーラータイプや手回しタイプなど電源方式も形状も様々です。
用途に合わせていくつか用意しておいても便利かと思います。
<形状>
大きく分けると3つの種類があります。
・懐中電灯
使い方が簡単で、最も汎用性があります。照らしたい所を照らせるのですが、片手が塞がってしまうデメリットも。
・ヘッドライト
両手が使えるので作業に最適です。顔が向ている方向しか照らせないのがデメリット。
・ランタン
広い範囲を照らせます。一方向へ対する指向性が低く、何か作業をするための光源としては物足りない場合もあります。
<電源のタイプ>
主に4種類のタイプがあります。
①電池タイプ
最も照明が強いタイプです。ただ、当然のことですが電池が切れてしまうと使えません。対応する電池は日頃からストックして置くことが必要です。電池を長時間保管する際は液漏れがしないように気を付けましょう。
②充電タイプ
足元灯などにあるタイプで、日常ではコンセントに差して使って充電を行い、非常時にはコンセントから外して使います。いつもコンセントに差して置けば充電できているので便利ですね。
しかし再充電の際には電気が必要となるため、どの位の時間充電が持つのかは要チェックです。
③ソーラータイプ
電池を用意する必要もなく、安心して使えるライプですが、天気に左右される点がデメリットになります。
災害は天気が悪くなる事も多いので、他の電源タイプのランプも要しておくと安心です。
④手回しタイプ
自分で回して充電をするので、純粋な『手回し式』だと充電されるまでには疲れてしまう方も多いと思います。
少しでも楽にするために、電池やソーラーと併用のハイブリット型がお勧めです。
また純粋な手回しタイプは光量が少ないため、作業用や避難用には向きません。
<点灯時間>
不安を少しでも減らす事にも繋がるので、点灯時間を確認して購入するのも大切なポイントです。
消費電力が少なく済むLEDライトが搭載された防災ライトであれば、点灯時間が長い商品で60時間は使えるものがあります。
ただ、実際の利用中に電池の残りの時間を常に把握することは困難です。予備の電池の用意と併せて、手回しタイプも用意しておくと安心かもしれません。
<ランプの明るさ>
ライトの照明を調べるためにはルーメン(lm)を見ておきましょう。
ルーメンとは光の総量を表す単位のことで、この値が多ければ多いほど明るいライトとなります。
また、光が届く『照射距離』もチェックするのもお勧めです。暗闇での移動の際には照射距離が長い物が便利ですし、手元の作業用なら短くても問題ありません。
この他、防水機能を始め、スマホ充電機能や広量調節機能など、便利な機能付きの商品も増えています。
使う日が来ないことを祈りつつ、もしもに備えて用意しておくと心強いと思います。