石川電気通信
2019.08.01
先日、友達宅で改装工事の打ち合わせがありました。
作業場として使っていた部分を事務所に改装するとの事でした。
大工さんも交えて、コンセントの移動などの話を進めて行きましたが、一番のポイントは『スポットクーラー』の吹き出し口の細工でした。
スポットクーラーを普段の生活で見掛ける事は少ないと思いますが、ダクトを通じて冷気暖気を送り出す仕様になっており、工場などで使われる事が多い様です。
今回は、作業場を仕切って二つに分けるので、複数あるスポットクーラーのダクトにシャッターを付けて使わない時には送風されない様にしたいとのご希望です。
お客様は業務用エアコンの様に4方向から送風される様なパネルがいいとの事でしたが、ダクトに付けられる部品としては作られていないため、やはりシャッターを付ける案に戻りましたが、そうなるとダクトから噴き出される風を回さないとその場所だけ暑くて寒くなる点はどうするか?が問題となりました。
ダクトの位置を変えるか?ダクトの吹き出し口の方向を変えるか?あれこれと話が進むうちに「扇風機で流すしかないか!」と誰かが言い出しました。
そう、それがいいと思う。でも…それは扇風機じゃなくてサーキュレーターだよと思い、「サーキュレーターでね」と言ってみましたがスルー。更にもう一度しつこく?言ってみましたが、またもやスルー^^;ちょっといじけているとお客様が「これ、これで回せばいいんだろ?」と指差した先には、かわいいサーキュレーターがいました。
前置きが長くなりましたが、今日お話ししたいのは『扇風機』と『サーキュレーター』の違いについてです。
そんな所にこだわらなくてもいいよと友達には言われそうでしたので、「そうだね」と言って終わりましたが、皆様が例えば量販店に行って購入を検討される際にはどちらが欲しいのか店員さんに話やすくなりますし、ご自分でも探しやすくなると思います。
では、どう違うのか?ですが、簡単に言いますと
扇風機は涼を取るのが目的で、サーキュレーターは循環させるのを目的として作られています。
それぞれの形にも特徴が出ていまして、扇風機の風は大きく外側に広がりながら吹きますが、これは角度のついた羽根が付いていて、ファンの回転によって羽根が空気を押しだす事で風を起こしているからです。一方サーキュレーターは室内の空気を効率的に動かせる直進性のある強い風を起こせるようにしており、ファン周囲の幅広の枠とファン前方にはめ込んだカバー(風切り羽根)で外に向かって広がろうとする風の向きを変え、らせんを描きながら直線状に空気が動く様に誘導しています。
また、首振り機能にも違いがあります。扇風機はどこにいても風が当たるようにするため横に大きく動く首振り機能がついていますが、サーキュレーターは真上から真横までの角度を大きく変える事は出来ますが、首振り機能はありません。
羽根を覆っているカバーにも違いがあり、サーキュレーターは太い帯を巻いている様になっています。
循環できる効率は落ちますが扇風機はサーキュレーターの代わりとしても使えますが、サーキュレーターに扇風機の代わりは難しいので購入の際にはどちらとして使いたいかをイメージしてお店に行かれると良いと思います。