洗濯機も大掃除|洗濯機の大掃除

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洗濯機も大掃除

石川電気通信

2019.12.28

前回は冷蔵庫の大掃除について書かせて頂きました。

今日は洗濯機の大掃除のあれこれを書かせて頂きたいと思います。

 

 

「洗剤を入れて洗っているのだから、そんなに汚れないのでは? 掃除の必要あるの?」と考える方も多いようです。

しかし実は、洗濯槽に以下のものが蓄積しやすいため、洗濯機に雑菌が繁殖しやすく黒カビが生えやすいのです

  ●衣類についていた汚れやホコリ

  ●水垢

  ●洗剤の残りカス

 

加えて、普段蓋を閉めていることも多い洗濯槽は湿度が高く、お湯をすすぎに使ったり乾燥機を使ったあとは温かい空気がこもりやすい場所です。

カビや雑菌は、ホコリと湿気・高めの温度が大好物です。まさに洗濯機内部はカビや雑菌にとって理想の環境となります。

多くの洗濯機には脱水のために洗濯層の内側に穴が開いていますが、この穴の中にカビ菌が入り込んで繁殖するケースが多くあります。

最近では、穴なしの洗濯槽も増えてきていますが、槽内の糸くずフィルターや底面に溜まったゴミや水垢、洗剤の残りカスから黒カビが発生することがあります。

 

 

 

洗濯層の掃除に使える洗剤

 

色々な洗剤が市販されていますが、洗濯機掃除に使える洗剤には、以下のようなものがあります。

  • 塩素系クリーナー
  • 酵素系クリーナー
  • 重曹

 

市販の洗濯機クリーナーは『塩素系』と『酵素系』に分けられています。どちらも洗浄効果が高いですが、価格の安さと安全性では重曹に分があります。

それぞれどんな場合に選んだら良いのかを見ていきます。

 

<塩素系クリーナー>

強い殺菌効果があり、カビを分解して除去してくれます。見えないカビ菌もしっかりと殺菌してくれるため、もっとも効果の高いクリーナーです。

※「混ぜるな危険」の注意書きの通り、酸性のものと混ざると有毒なガスが発生するので取り扱いには気を付けて下さい。

 

<酵素系クリーナー>

過酸化ナトリウムが主な原料で、強い発砲力があり、その泡でこびりついたカビを根こそぎ剥がし落としてくれます。洗浄後は取れたカビが目に見てわかりやすく浮いてくるので、カビが取れた実感がわきやすいです。

殺菌効果は塩素系には劣りますが、使用しても衣類へのダメージは少なく、洗剤独特の臭いも少ない点が魅力的です。

ただし、剥がれて浮いたカビを途中で取り除くという作業が発生するため、洗濯中に蓋を開けられないタイプのドラム式や二層式では使用できない場合もあります。使用前に洗濯機の取り扱い説明書を確認する必要があります。

 

<重曹>

酸性のカビを剥がす効果があり、消臭効果も期待出来ます。何より体に優しい成分でできているので、安心・安全な点がおすすめポイントです。

その分、塩素系や酵素系のクリーナーに比べると殺菌効果は弱いです。また、酵素系と同じで取れたカビが分解されずに浮いてきてしまうので、酵素系の洗剤が使用不可な洗濯機では使わない方がいいでしょう。

汚れをためないように、こまめに洗濯機のお手入れをしている方には一番おすすめです。

 

 

 

フィルターや糸くずネットの掃除方法

 

洗濯機掃除のメインは洗濯槽ですが、その前に掃除すべき箇所がいくつかあります。まずは下記のような外せるパーツを外し、ぬるま湯とスポンジで汚れを落としましょう。

  • 洗剤ケース
  • 乾燥フィルター
  • 排水フィルター
  • ゴミ取りネット

 

これらの部分が汚れていると、洗濯物に汚れが付着したり悪臭の原因になったりします。

汚れが落ちにくい場合は、台所用中性洗剤と歯ブラシを使ってみて下さい。

次に、洗濯槽のクリーナーが届きにくいパッキンや蓋の裏側、溝を雑巾で拭いていきます。見逃しやすいですが、洗剤やホコリが溜まりやすい場所なのでしっかりと汚れを除去しましょう。

 

 

 

酵素系クリーナー・重曹を使った掃除方法

 

洗濯槽掃除に酵素系クリーナーか重曹を使う場合、どちらを使っても手順は同じですが、洗濯槽の掃除には半日かかるので、時間には注意が必要です。

 

それでは、順に詳しく説明します。

 

1.ゴミ取りネットを外す
ゴミ取りネットを付けたままクリーナーを使ってしまうと、ネット内に残った汚れが洗浄の邪魔をしたり、ネットの中にゴミが溜まってパンパンになってしまったりするので必ず外して下さい。

 

2.お湯を溜める
40~50度のお湯がもっともクリーナーや重曹の成分が働く温度です。ただし、洗濯機によっては耐用温度が低い場合があるので、取扱説明書で確認して温度を決めてください。

取扱説明書がなくなってしまった場合など、水でも十分に効果がありますので、水で行っても良いと思います。

お湯または水は洗濯機の満水の位置まで溜めてください。

 

3.洗剤を投入する
酵素系クリーナーならパッケージに記載された既定の量を、重層なら1カップ(粉末で200g)を洗濯槽に入れます。両方とも、汚れがひどい場合は多めに入れても構いません。

 

4.洗濯機を回し、放置する
標準洗いコースで洗濯機を回します。もし、「念入り」コースなど、汚れがひどい場合向けのコースがあればそちらの方が洗浄力が増しますのでお勧めします。

5~6分ほど回したら排水する前に洗濯機を止めて、そのまま5~6時間ほど放置して下さい。放置している間に洗浄要素が働いて、どんどん黒いカビが浮いてくるはずです。

このとき、酵素系のクリーナーを使っていて、洗濯槽の汚れがひどいと、溢れるくらいの泡が立ってしまう場合があります。その時は一旦運転を停止して、泡やお湯(水)を洗面器ですくうなどして、水位を減らして溢れないように気を付けて下さい。

 

5.もう一度洗濯機を回し、ゴミを取る
放置後はもう一度洗濯機を5分程度回します。沈んでいたゴミやカビの塊も浮いてきますので、網やゴミすくいネットですくってゴミを除去します。

細かいゴミもあるのでなかなか面倒な作業ですが、きちんと取り除かないと洗濯機を詰まらせる原因となってしまいます。根気よくゴミを取っていって下さい。

 

5.すすぎ洗い→ゴミの除去の繰り返しで完了
その後は『洗濯機を回す→ゴミを取り除く』という作業を、ゴミが出なくなるまで繰り返します。目に見えるゴミがなくなったら、ゴミ受けネットをセットして洗いから脱水まで一気に行います。

すると取り切れなかったゴミがゴミ受けネットに溜まっているはずですので、それを捨てて掃除は完了です。このとき、すぐに蓋をしめてしまうと湿気がこもりカビが生えやすくなってしまうので、乾燥するまで蓋は開けておくようにして下さい。

 

 

 

塩素系クリーナーを使った掃除方法

 

塩素系クリーナーを使う場合、汚れやカビは分解洗浄されるので途中でゴミを取る作業がないため、酵素系クリーナーや重曹を使用する場合に比べて手順は簡単です。

 

1.お湯を溜める
洗濯槽の中にお湯を満水まで溜めます。酵素系クリーナーや重曹の場合と同じで、水温は40~50度がおすすめ。

なお、ドラム式の場合はお湯を溜めてから蓋を開けることができないため、洗濯機の電源を入れてすぐにクリーナーを投入し、洗濯ボタンを押す機種が多いようです。
 ※取扱説明書で確認して下さい。

 

2.クリーナーを洗濯槽に投入する
既定の量のクリーナーを洗濯槽に入れます。(一本使い切りの洗剤も多いようです。)

 

3.洗濯機を回す
洗濯槽の洗浄コースがあるならそのコースにし、なければ標準コースに設定して洗濯機を回します。洗いから脱水まで1コース回せば完了です。そのあと蓋を開けて洗濯槽を乾燥させるのを忘れずに行って下さい。

 

 

洗濯機をきれいに保つために

 

冒頭でも触れましたが、洗濯機にはあっという間にカビが生えてしまいます。

洗濯層などに黒い汚れが見付かったら掃除をするのも一つのきっかけかと思いますが、出来れば月1くらいで行うと都度の掃除が大掛かりにならなくて済む様です。

そこで、洗濯機を清潔に保つためのコツについていくつか紹介します。

 

<洗濯機の蓋はできるだけ開けておく>

洗濯後すぐに蓋を閉めてしまうと、カビの大好物である湿気が中にこもってしまうため繁殖の原因になってしまいます。

中がしっかり乾燥するまでは蓋は開けっ放しにしておきましょう。

小さなお子様やペットがいるご家庭では、洗濯機の中に入ってしまう危険を伴いますので、洗濯機がある場所に入れないようにしたり、洗濯前に確認するなど注意をして下さい。

 

<汚れた衣類は洗濯カゴへ>

脱いだ服をすぐに洗濯機の中に入れてしまうと、服についていた汗や皮脂などで洗濯槽内の湿度が上がってしまいます。

汚れた衣類は洗濯機へすぐに入れるのではなく洗濯カゴに入れるようにして、洗濯直前に洗濯機の中へ入れるようにしましょう。

 

<洗剤・柔軟剤は適量を守る>

汚れがひどい衣類を洗う際、洗剤や柔軟剤を多めに入れたくなりますが、洗浄力が増すわけではありません。

洗剤のパッケージや洗濯機の表示にある通りの適量が、もっとも効果のある洗剤の量です。

洗剤や柔軟剤を多く入れてしまうと溶け残りやすくなり、それが洗濯槽に蓄積してしまうとカビや雑菌の原因となってしまいます。きれいに使うためには、洗剤や柔軟剤の適量を守って使うようにして下さい。

 

<乾燥機能を使う>

ドラム式洗濯機や、乾燥機能のついている全自動洗濯機は、乾燥機能を使うことで洗濯槽全体から湿気を除去することができるので、カビ対策に繋がります。

電気代の事を考えると、どの位の頻度でと言うのは難しいのですが、天気の悪い日など乾燥機能を使ってみる事もお勧めします。

 

 

汚れが目に付きにくい洗濯機ですが、肌に直接触れるものをきれいにする製品ですので、私も大掃除時期だけではなく意識していこうと思います。