ぎりぎりセーフ｜茨城県常総市の石川電気商会

先週の事ですが、お客様よりエアコンの調子が悪いので交換して欲しいとのお電話を頂きました。
今付いているエアコンもうちで工事をさせて頂いたのですが、どれが調子悪いか伺ったところ、天袋埋め込みタイプの物でした。押し入れの上の天袋に当たるスペースにエアコンを埋め込む方式で、うちでは和室に取り付けさせて頂く事が多いです。

早速、状態を見させて頂き交換のお見積りを作成…となったのですが、既存品のメーカーでは同タイプの製品は終了となっており、代替え品もないとのこと。仕方ないので他メーカーで探しました。問屋からの見積もりを見ながら、はて？開口寸法変わってないかい？確認したところ、違っていました。メーカーの違いなのか年代の違いなのか分かりませんが、縦横ともに数センチずつ違います。
さて、どうしようかな？
開口を広げるとは言うと簡単なのですが、この場合、天袋で壁を切る事になるので、状態によっては割れたり崩れたりして必要以上に広がってしまう事も考えられるのですね。そこで、ここは大工さんに手を貸して頂いた方が間違いないと思うものの、お客様のコストを抑えたいという言葉が浮かんできまして「…」
埋め込みじゃなきゃダメですか？と思いながら、森田と父に話を聞くと、「今のを殺して壁掛けを付ければいい」と。そうだよね、と勝手に納得しながら問屋に再度見積もりを頼みました。

埋め込みタイプの場合と、容量は変えずにタイプを壁掛けにした場合の両方の見積もりを作ってご提案させて頂いたところ、壁掛けタイプに決めて頂きました。元々、和室二部屋で効く様に容量を決めておりまして、今回の工事では既存の場所とは別の部屋に設置出来るため、見た目にも違和感は少なくなる事も決め手の一つになった様でした。もちろん、既存品の外機は外して、キャップで蓋をします。

話が決まり、工事日のご相談になりましたが、その時になってお部屋を使っていらっしゃる方が週末に入院先から外泊でお戻りになると知りました。出来ればその日に間に合わせたいなぁと思いましたが、すでに金曜日の朝になってしまっていましたので、何とも微妙なところです。急いで問屋に電話をして事情を話すと、担当さんから「今日お持ち出来る様に頑張ります！」と頼もしい返事が返ってきました。そして夕方。無事にエアコンは入荷となり、工事はぎりぎり当日の午前中に終了しました。
私は何もしていないのですが、こんな時は心で拍手をしながら達成感に浸っています。