運動会に間に合った。
2017.10.06
先週の事になりますが、地元小学校の運動会でした。天気の心配もなさそうで、姪の応援に行く話をしていた矢先、校長先生からお電話を頂きました。
その前の週に大きな雷があり、水害の時以来の１時間半の停電がありました。その停電の影響で校舎・体育館・校庭の時計が狂ってしまったので調針をしたところ、校庭と体育館の時計が合わないとの事でした。６年前に校庭の時計を修理させて頂いた記録が残っており、私共にお電話下さったそうです。
生憎、修理工事をした森田が離れた現場にいたため、電話を掛けて記憶を呼び戻してもらいましたが、６年経つとうろ覚え…『確かねぇ～職員室にコントロール盤があった気がする』と大まかな事しか出てきません。説明する方も行ってみない事には言い様がないので、父と伺いました。
出迎えて下さった先生方から普段使っているのは放送室にある調針盤だけと言われて「ん？職員室は関係ないのかな？」疑問符が浮かんだまま放送室に行き、調針盤を見せて頂きました。大きなアナログ時計が一つに小さなのが二つ付いている盤なのですが、お話によると体育館と校庭がリンクしていてその調針盤では調整出来なかったとの事でした。
では、別の調針盤があるのか？と伺うとないとのお答え。それなら調針盤の故障でしょうかね？でも、他の時計は調針出来ているのですよね？調針盤なるものとは初対面の私ですので、先生方が分からない事が分かるはずはないと思うのですが、何とかせにゃと気合を入れて…森田に電話です＾＾；結局、まずは盤内部に貼ってあるマニュアルの通りに調針してみる事から始める事にしました。その間、父は他の調針盤がないか探索です。
遅れている場合・進んでいる場合の両方で試しましたがやはりダメでした。一つ分かった事は調針盤の小さな時計も動きがおかしいという事。そこで私も探索したり先生と本体の針を動かす事等もお話していましたが、森田から「夕方向かう」との電話が。丁度お昼になっていましたので、一旦帰宅する事にしましたが、校長先生には運動会に間に合わないかもしれないとお話ししました。
そして夕方。森田が時計のメーカーさんに本体の針を動かせるか聞いてカバーを開けてみたのですが、対応機種ではありませんでした。という事はやはり調針盤で操作するしかありませんので、またまた放送室の調針盤とにらめっこです。マニュアル以外の操作だよね…二人であれこれ話していましたが、私の疑問と森田の想像が一致しました。試してみよう！
二手に分かれてスマホで話ながら操作をしてみると…「動いた！」「こっちも動いた！」「じゃ、こっちは？」「動いた！」やったと思いました。
１６時４０分。校庭の時計をほっと笑顔で仰いでいました。「結局は、皆マニュアル人間だったって事だ」との森田の言葉に苦笑いするしかない私でしたが、結果オーライです＾＾；
しばらく様子を窺がってから職員室へ報告に行きましたが、「直りました」と聞いた時の校長先生の溶ける様な笑顔は、気丈にも、間に合わなくても自分達の気付きが遅かったのだから仕方がないと言い切った言葉の裏の願いを感じました。
ホント、蓋を開けてみたらなんてことはない方法で、『疑問は放って置くな』という勉強にもなりました。
翌日の運動会には晴れ晴れとした気持ちで応援に行けましたが、何よりも、先生方の笑顔が嬉ったです。
