節電の話~『冬のエアコン』

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節電の話~『冬のエアコン』

石川電気通信

2018.01.29

エアコンと言えば夏の電気代を上げる、有難いけれど悩ませてくれる家電品ですが、冷房と同じ様に暖房でも使われる方は多いと思います。私事で恐縮ですが、私は電気代と灯油代のどちらがお得なのかよく分からなくて、最初にファンヒーターで温めてエアコンでキープするという使い方をしています。使い方のポイントは冷房時と同じ様になりますが、実は冷房よりも暖房の方が電気代が掛りやすいので、今回は冬のエアコン暖房についてお話致します。

いくつか項目を設けて進めたいと思います。

①設定温度は20℃

②風量は『自動』設定

③温度差10℃以内はつけっ放し

④ルーバーは下向き

⑤サーキュレーター・扇風機で循環

 

 

◆◆設定温度は20℃◆◆

頭でも書きましたが、エアコンは冷房より暖房の方が電気代が掛りやすいのです。

簡単に比較してみますと…

冷房・・・外気温30℃ 室内温20℃ → 温度差10℃

暖房・・・外気温5℃ 室内温20℃ → 温度差15℃

お住まいの地域によっても違いますし、この頃ではクールビズも浸透していますので、ご自分の場合で数字を入れ替えてみて下さい。結果、暖房の方が温度差が大きかったら間違いなく読み進めて頂けたらと思います。

エアコンの外機は、熱交換機によって外気のエネルギーを圧縮機を使って、冷媒ガスを圧縮して熱を出そうとします。そのため、温度差が大きいほどエアコン暖房の燃費効率が悪くなり、電気を沢山使う事になります。

上の例えでは暖房の方が5℃分電気を沢山使います。

気温を変える事は出来ませんが、設定温度を変えて効率を良くする事は出来ます。

「でも、20℃とは…」と思われるかも知れませんが、薄着でなければ快適に過ごせると言われています。

(この温度設定は、環境省や大手電機メーカーがおすすめしている温度設定です。)

実際に金額にしてどう変わるのかの目安ですが、1日9時間運転として1℃設定温度を下げると、月のエアコン暖房費の5~10%安くなります。例えば、月に10,000円エアコン暖房費が掛っていたとすると、5%で500円・10%で1,000円となります。先程、5℃分の違いと書きましたが、5℃ですと2,500円~5,000円になります。

今まで設定していた温度から5℃下げる事は現実的ではありませんが、1℃なら工夫出来る範囲かと思います。

 

◆◆風量は『自動』設定◆◆

風量の設定は気にされた事があるでしょうか?

夏も冬も早く温度を変えるために最初は『強』で運転を初めて、寒くなったり暑くなったりしたら『弱』に変えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、この強や弱・微風で長い時間運転しているのはデメリットがあります。

暖房で言いますと弱・微風運転は節約をしている気持にしてくれますが

部屋の温度が冷えやすい

設定温度を上げても温まりが遅い

という事があり、強にした場合は

コンプレッサーがフル回転しっ放し

になってしまいます。

コンプレッサーは人間で言えば心臓の様なものですので、長い時間重労働させてしまうと早い故障の原因にもなります。

お勧めなのは『自動運転』です。

自動運転は部屋の温度に合わせて最適な風量で温度をキープしてくれますので、快適が続きますし、節約効率も良くなります。

風量の設定を細かく変えるのはエアコンを使っている感がありますが、暑くなってしまったら設定温度を1℃下げて自動運転のままでいる方が快適に節約出来ます。

 

◆◆温度差10℃以内はつけっ放し◆◆

エアコンは冷房でも暖房でも、運転始めの消費電力と温度をキープしている時では4~5割違うと言われています。

スイッチを入れた瞬間から数十分の間、コンプレッサーがフル回転して部屋を冷やしたり温めたりします。

これを何度も繰り返すよりも、設定温度を低めにして運転していた方が節約になります。

先の例えをまた出しますが、こまめにスイッチを入り切りしてコンプレッサーが何度もフル回転するのを、人間が短時間で100mダッシュを10回走る事と考えてみて下さい。それよりも1kmをトロトロとランニングする方が体は楽ですね。

ただし外気温と室内の温度差が10℃以上ある時は、長時間の外出や就寝時間は、電源を切るようにして下さい。温度が大きい場合はコンプレッサーの立上がりコストがなくても、キープ運転時も消費電力量が大きいからです。

 

◆◆ルーバーは下向き◆◆

風量は『自動運転』が良いと書きましたが、では風が出る方向はどうでしょうか。

温かい空気は上に溜まりやすいという性質があります。

そのため暖房時のルーバーは下向きが適しています。

天井と足元の温度差は2℃になる場合もありますから、せっかくの暖気は意識して下に送るようにしましょう。

大抵のエアコンは運転時に下に向けられていますが、普段気にしていなかった方は確認してみて下さい。

また、天井と足元の温度をチャックする機能があるセンサー付きの場合は自動コントロールモードが最適となります。

 

◆◆サーキュレーター・扇風機で循環◆◆

冷房でも暖房でもお勧めしているのが、サーキュレーター・扇風機で風を循環させる工夫です。

上の項で書きましたが、温かい空気は上に溜まります。

ルーバーを下向きにしても部屋全体を暖めようとすると設定温度を上げる事になりやすいと思います。

そこで、サーキュレーター・扇風機を使います。

使い方は、エアコンのルーバーの真下にサーキュレーター・扇風機を置きます。ルーバーから出て来た風を壁にぶつける様に流せばOKです。

上がって行こうとする空気を部屋の中に向かって流せるので、全体的に温める事が出来ます。

 

いかがでしたでしょうか。エアコンは顕著に電気代が上がる製品ですが、上手く使って無駄な分をカット出来れば快適さも増すかもしれませんので、是非お試し下さい。